DESIGN NOTE — 2026.07.29

AIの状態を可視化する
ツールを選ぶ前に、確認すべき1つのこと。

可視化ツールの画面の美しさは、そのツールが何に接続しているかを教えてくれません。同じように状態が並んで見えていても、接続先の層が違えば、答えられる問いはまったく別のものになります。

01 — THE CEILING

見える化は、接続先の性能を超えない。

画面に「実装中」「待機中」と並んでいると、ツールがその状態を判定しているように見えます。しかし多くの場合、ツールは接続先が返した情報を表示しているだけです。接続先が「入力待ち」と「ネットワーク待ち」を区別していなければ、どれだけ洗練された表示でもその2つは区別できません。

表示の解像度は、常に入力の解像度に上限を持ちます。だから最初に聞くべき問いは「どんな表示ができますか」ではなく、「それは何に接続していますか」です。

02 — FOUR LAYERS

接続先には4つの層がある。

L0非接続

合成データのみ

答えられる: 表現が理解できるか。どの粒度の情報が必要か。

答えられない: あなたの環境で実際に検知できるか。

L1プロセス層

プロセスの生死、出力の有無、終了コード

答えられる: 動いているか、終わったか。

答えられない: 止まっている理由。入力待ち・通信待ち・無限ループは同じ無出力に見える。

L2イベント層

構造化イベント、ツール呼び出し、承認要求

答えられる: 承認待ちかエラーか。どの操作で止まったか。

答えられない: その承認を出してよいかどうかの判断。

L3制御層

セッションを束ね、指示を送り返せる

答えられる: 気づいた後にその場で操作できるか。

答えられない: ただし権限が最大になる。何を許可したかの境界設計が別途必要。

上の層ほど多くを答えますが、同時に預ける権限と、壊れたときの影響範囲が大きくなります。L3が常に正解ではありません。必要な答えが「止まっているのはどれか」だけなら、L1で足りる場合もあります。

03 — WHERE THIS ONE STANDS

この試作は、L0です。

正直に書きます。Knotframe Lattice の無料Web試作は L0(非接続)です。CodexやClaudeの実セッション、Go指示、ターミナルには接続していません。表示されているのはすべて合成データです。

したがって、この試作で検証できるのは「動きだけで、注意を向けるべき対象が分かるか」という一点です。あなたの環境で実際に止まったセッションを検知できるかは、この試作では分かりません。実セッションの監視・通知・履歴を含むMac版は構想段階で、まだ動いていません。

幾何学的な動きは、AIの思考内容や成果物の正しさ・安全性を保証しません。それは可視化の仕事ではありません。

04 — A CHECKLIST

導入前に確認する5項目。

01

接続先はどの層か

L0〜L3のどれかを答えられないツールは、まだ評価できません。

02

待ち方を区別できるか

「止まっている」と「待っている」を区別できるか。これはL1では原理的に難しい問いです。

03

代替手段があるか

動きを減らす設定、色覚差、静止画での共有でも、必要な情報が残るか。

04

見落としたとき何が起きるか

通知がないのか、通知はあるが他の通知に埋もれるのかを分けて確認します。

05

ログ本文はどこへ行くか

端末内で完結するのか、外部へ送信されるのかを先に確かめます。

05 — WHAT WE NEED NEXT

L0で分かることは尽きています。

表現が伝わるかは、試作で確かめられます。けれど実際に止まる瞬間に何が起きているかは、L0では分かりません。次に必要なのは、機能追加ではなく観察です。

CodexまたはClaude Codeを週3日以上使い、2つ以上のセッションを同時に動かしているMac利用者の方へ。15分の無料テストで、見落としが起きる瞬間を一緒に確認させてください。実際のプロンプト、コード、顧客データは収集しません。合成デモを先に触れます。

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